【２０１５年～２０１７年】獲得賞金ランキング男子も女子もまとめてみた！！

浅井康太（３１＝三重）が感涙のＫＥＩＲＩＮグランプリ（ＧＰ）戴冠を果たしました。俊敏に立ち回り、武田豊樹の番手からまくった平原康多をかわして悲願達成。三重県に初めてＧＰのタイトルをもたらしました。１１年９月のオールスターから遠ざかっていたタイトルを手にして初の賞金王に輝きました！

　泣くまいと思っていたそうですが、こらえられずＶゴールの瞬間、笑顔でガッツポーズした浅井康太。敢闘門に戻って小西誠也日本競輪選手会三重支部長代行と抱き合った後は涙が止まらず「競輪選手に導いてくれたおやじ（和彦さん＝享年４８）への思いがよぎって…」。おえつが止まらないまま控室へ導かれていきました。

　小林優香選手が４代目クイーン――。グランプリ２０１５シリーズは２８日、京王閣競輪場で開幕しました。初日１１Ｒ「ガールズグランプリ２０１５」は小林優香（２１＝福岡）が人気に応えて優勝。賞金１０００万円（副賞含む）を獲得し初の賞金女王に輝きました。

　岸和田の悔し涙が歓喜の涙に。　昨年は後方に置かれ、仕掛けが遅れて３着に終わった小林優香選手。ふがいないレースに検車場の隅で悔し涙にくれた。「前検日からグランプリを意識し過ぎて硬くなっていた。でも、あの敗戦があるから、きょうがある。やっと自分を信じるレースができた」と胸を張りました。

“魂のレーサー”が２回目のＧＰ制覇――。平成２８年熊本地震被災地支援競輪「ＫＥＩＲＩＮグランプリ２０１６」は３０日、東京・立川競輪場で行われました。逃げた稲垣裕之を目標にした村上義弘（４２＝京都・７３期）が番手まくりで優勝。１２年以来、２度目のＧＰ覇者となりました。村上は賞金１億１６０万円を獲得し、１２年以来、２回目の賞金王に。年間獲得賞金額は２億２９２０万円に上り、延べ８人目の２億円プレーヤーとなりました。

　表彰台で村上が涙をこらえました。「この場に立てるとは思ってもいなかった…」。１万５０００人を超えるファンが拍手を送りました。「年々苦しい戦いになって、ファンの皆様に迷惑をかけることが多くなり、申し訳ない気持ちだった。その中でも応援してくれるファンが本当にありがたかった」。ファン投票１位に３度支持され、ファンを誰よりも大事にする村上選手ならではの言葉。腹の底から絞り出すような声でした。

メインのガールズグランプリは梶田舞（２９＝栃木）が直線鋭く伸びて、史上初となる２度目の優勝を決め賞金１０００万円を手にしました。

　梶田選手にとって当然の結果でした。２年前、岸和田で初制覇したときは「取れるかなぁ、取れたらうれしいな」と、わくわくした気持ち。しかし、今回は「自分が取らなきゃ駄目。優勝で１００点、取れなければ０点」と必勝を期して臨みました。

　レースは想定していた流れとは違ったが、落ち着いて対応できた。逃げる奥井迪の３番手をキープ。後方からまくり上げた児玉碧衣を確認して自分も仕掛けた。「うまく合わせて、踏み負けなければ勝てる」。２人でもがき合ったまま４角を回れば梶田のもの。「直線の伸びは自分の持ち味。練習してきたことが生かせた」とはにかみました。

30日、神奈川・平塚競輪場で「KEIRINグランプリ2017」が行われ、浅井康太選手（三重）が２年ぶり２度目の優勝を果たしました。GP賞金１億160万円を加えた浅井の年間賞金総額は１億8278万7400円。ランキングトップに躍り出て、自身２度目の賞金王を獲得しました。

　浅井選手は今季G1未勝利ながら２年ぶり２度目のGP制覇を果たしました。複数回優勝は史上８人目。井上茂徳（佐賀）、山田裕仁（岐阜）が持つ史上最多記録の３勝まで、あと１勝と迫りました。

平塚競輪で２８日に行われた「ガールズグランプリ２０１７」はガールズ２期生Ｎｏ・１の石井選手がデビュー５年目で悲願のＶを果たし、賞金クイーンに輝き1０００万円を手にしました。ゴール前は逃げ粘る奥井、差し込む石井でマッチレース。手に汗握る争いはタイヤ差（約３センチ）で石井に軍配が上がりました。「ゴール後は勝ったか分からなかった。１周してファンの方が“寛子やったよ！！”と言ってくれて（優勝が）分かった」。表彰式でティアラをかぶると歓喜の涙が頬を伝りました。

　自転車競技の第一人者は５年連続５回目の大一番。“今年こそ”の思いが人一倍強かった。「今年はグランプリで優勝することだけを考えた。優勝だけを見てギアを上げたり練習方法を変えたり。努力してきて良かった」と振り返ります。優勝賞金１０００万円の使い道は「一部を東日本大震災や熊本地震の被災地に寄付します」と即答。強く、優しく、美しくを地で行く“京王閣の小悪魔”。１８年も華麗に駆け抜けます！